これらのほとんどは、ブラウザの文字エンコード方式の解釈ミス、いわゆる文字化けが原因です。そもそも欧米の人用にできている Blogger で日本語を使ったページを作るには、この文字化けへの対策が欠かせません。
ということで、ここでは、文字化け対策を3つほど紹介します。
1.テンプレートのタイトルとメタデータとを入れ替える
文字化けで一番多いのは、ページタイトルに日本語が使われているときです。Blogger の文字エンコード方式は UTF-8 が採用されていますが、ブラウザ(IE, Firefox, NN, Opera など)が、ページの HTML を頭から順に読んで解釈しているときに、そのエンコード方式が判明しないままに日本語が出て来てしまうと、文字化けする可能性が高いのです。
そこで、
レイアウトテンプレートの場合は、管理画面「レイアウト > HTML の編集」を確認し、
<title><data:blog.pageTitle/></title>
<b:include data='blog' name='all-head-content'/>
という順番にコードが表示されていれば<b:include data='blog' name='all-head-content'/>
<b:include data='blog' name='all-head-content'/>
<title><data:blog.pageTitle/></title>
と順番を変更します。<title><data:blog.pageTitle/></title>
旧 Blogger および、クラシックテンプレート利用の新 Blogger の場合、管理画面「テンプレート > HTML の編集」から
<title><$BlogPageTitle$></title>
<$BlogMetaData$>
という順になっているコードを入れ替え、<$BlogMetaData$>
<$BlogMetaData$>
<title><$BlogPageTitle$></title>
とします。<title><$BlogPageTitle$></title>
これでブラウザのエンコードミスを回避できるかと。ちなみに
<b:include data='blog' name='all-head-content'/>
や <$BlogMetaData$>
は、エンコード方式などのタグを書き出すための Blogger 専用のテンプレートタグです。2.テンプレートに使用言語を指定する
ついでに HTML の使用言語も指定しておきます。
レイアウトテンプレートの場合、管理画面「テンプレート > HTML の編集」から、html 要素の開始タグを
<html>
から<html lang="ja">
に変更します。クラシックテンプレートの場合、管理画面「テンプレート > HTML の編集」から、html 要素の開始タグを
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="en" lang="en">
から<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja">
に変更します。ここは「この HTML ファイルはナントカ語で書かれているよ」と指定している部分です。ブラウザがこの部分にどれだけ反応するかわかりませんが、多少なりともエンコードミスを防げると思います。
3.テンプレートに XML 宣言を加える
Blogger で使われているページの書式は、正確には XHTML といいます。これは XML をうけついだ「HTML」だということなんですが、そのため XHTML 文書には XML としての宣言も必要になります。
具体的にはテンプレートの1行目で
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
と書かれている部分に<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
と赤字の部分を加えれば OK です。<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
以上で3つの予防策の紹介は終わりです。「ほかにもこういう方法があるよ」という方は、ぜひ教えてくださいね。